子育て・保育

子育て・保育部門

近年、欧米圏を中心に、教育学、心理学、医学、保健学、経済学、社会学、福祉学など、実に多様な視座からの人の生涯発達に関わる長期縦断研究が進行してきています。そして、それらは、ほぼ一様に、乳幼児期における被養育環境とそこでの種々の経験の質が、個々人の揺りかごから墓場までの健康で幸福な人生経路の形成や維持にきわめて枢要な意味を有していることを明らかにしつつあります。もっとも、それらの知見は無論、私たち日本社会における子どもの養育や保育に対しても多大な示唆を与えてくれる訳ですが、子育てや保育は、元来、それぞれの社会の歴史や文化に深く根付いているものでもあります。その意味で、日本において、独自に大規模な縦断的調査を展開していくことは必須不可欠の課題であると言えるかと思います。また、将来的に、そこでの知見を他文化圏の知見と有機的に接合することができれば、新たな視点から、人の発達の普遍的な原理を解明する道筋も拓け得るものと考えられます。

子育て・保育研究部門では、こうした認識の下、現在、全国の保育所・幼稚園・認定こども園や自治体等をターゲットにした、保育・幼児教育内容の実態、保育・幼児教育を支える制度・政策の現状、保育士・幼稚園教諭の労働実情・意識等に関わる大規模調査結果を企図しています。また、来年度からは本格的に、子どもを取り巻く家庭内および家庭外の人的・物的環境諸要因と0歳段階からの子どもの心身発達との関連性に関わる縦断研究を開始することを予定しています。さらに、子育て・保育支援と養育者等からの情報収集を目的とするスマートフォン・タブレット向けのアプリを開発し、配信していくことも計画中です。

 

取り組みの予定

子どもの発達および保育の質について縦断調査を行い、保育の質が乳幼児の心身の発達にもたらす影響について検討します。

保育政策の基盤となる学術的知見を構築することを目指します。

 

具体的な取り組みの例

・園での観察、質問紙調査

・家庭での観察、質問紙調査