- 日時
- 2025年7月27日 (日) 10:00〜17:00
- 会場
開場 9:30 - 対面・オンラインのハイブリッド開催
対面: 東京大学本郷キャンパス 福武ラーニングシアター(情報学環・福武ホール地下2階)先着100名 アクセス)
オンライン: Zoomウェビナー 先着1,000名 - 参加費
- 対面・オンラインともに無料
- 共催
- 発達保育実践政策学センター(CEDEP)/石川県/石川県認定こども園協会/乳幼児教育保育研究コンソーシアム石川/全国認定こども園協会/全国認定こども園協会石川県支部(順不同)
待機児童の大幅な減少や少子化を踏まえ保育の「量」の拡大から、地域のニーズに応じた「質」の高い保育の確保・充実への転換が発表されました。しかし、人口減少地域をはじめ地域の現実と保育・教育のあり方は十分に議論されていません。
少子化が急激に進む時代に教育・保育の効率化・合理化を推し進めるのか、その土地・地域に根ざしつつ新たな共創化・公共化をめざすのか、私たちはまさに今その岐路に立っているのではないでしょうか。
本シンポジウムでは石川県とCEDEPの共創型研究の取組を踏まえつつ、今後の日本の乳幼児期の教育・保育のあり方を考えます。
司会 野澤 祥子(東京大学 CEDEP 特任教授)
開会挨拶
午前の部 人口減少地域における乳幼児期の教育・保育
話題提供
指定討論
午後の部 乳幼児期の教育・保育の質向上のための取組
(1)地域全体の教育・保育の質向上を目指したコンソーシアムの設立とその取組
話題提供
指定討論
(2)「0歳からの教育ガイドライン」の作成
話題提供
指定討論
総括
「0歳からの教育」ガイドライン
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このガイドラインには、子どもの権利保障を最も基本的な視座に据えて、子どもが「人、もの、こと」と出会う対話的経験を通して学び、発達の獲得を支援していくという保育・教育の在り方が見事に描き出されています。そのために保育・教育者は、子どもの声に耳を傾けますが、その声は狭い意味での言語に限るものではないこと、身振りや表情、描画や制作物など、子どもが自己と他者をつなぐものとして、世界へとさしだす、あらゆるものを鋭敏な感受性と共感をもって受けとめていることが実践事例から伝わり、強い感銘を受けました。もう一つだけ付け加えますと、「子どもは、0歳から能動的な学び手である」という事実に基づいて、子どもが保育・教育制度の環境を変える能力を正面から認めていること、これも注目に値する重要な点であると思います。私たちは、子どもの権利を保障するために保育・教育の環境と制度を整え、改善しようと努力しており、それは間違ったことではありませんが、このガイドラインが示す子どもの学びの理解に立つならば、子どもがまわりの「人、もの、こと」と関わり、学び、成長することとは、まさに「人、もの、こと」という社会的アンサンブルを子ども自身が変えていくことに他なりません。つまり、学びは、子どもたちが生活する世界に参加する他者や物質や出来事などとの分散的実践における存在論的変容として現れるのであり、これを「0歳からの教育」の姿として示したことは素晴らしいことだと思うのです。
東京大学大学院教育学研究科長
勝野 正章
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関連リンク
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メディア掲載情報 > 遊育 '25 5/26 No.13 2025/5/26発行|「0歳からの教育ガイドライン」を公表 乳幼児教育保育研究コンソーシアム石川とCEDEPがコラボ