Cedep 発達保育実践政策学センター

【論文掲載情報】小児専門病院における病棟保育士と医師との協働

CEDEPの石井悠助教らが執筆した論文「小児専門病院における病棟保育士と医師との協働」が、小児保健研究に掲載されました。

石井悠・土屋昭子・高橋翠 (2023)

小児専門病院における病棟保育士と医師との協働

『小児保健研究』第82巻 第6号, 484-497.

(画像はクリックで拡大します)

この研究では、病棟保育士と医師とがどのように情報共有し、連携・協働しているのかについて、その実態の一部を把握することを目的として、2020年2月(コロナ禍直前)に小児専門病院4施設の常勤医師と常勤・非常勤の保育士を対象に質問紙調査を行いました。その結果、148名の医師と43名の保育士にご協力をいただき、施設によって病棟保育士と医師との情報共有の機会やそこで共有される内容に違いがあることが明らかになりました。情報共有の機会が多く、共有される情報も多岐にわたる施設がある一方で、電子カルテへの記録を行わない・行うことができないなど、情報共有の機会が少なく、保育士から提供される情報が限定的な施設もあることが明らかになっています。その一方で、全施設において子どもの様子や医師に言いにくいことなどの情報が提供されていれば医師が参考にし、子どもとの関わり方に活かすことや、調査協力者の多くが病棟保育士と医師との連携の必要性を認識していることが明らかになりました。次の図では、該当の情報が病棟保育士から提供されている場合に、医師がどの程度その情報を参照することがあるかを示していますが、ほとんどの項目について、多くの医師が「たまに」もしくは「頻繁に」参照していることがわかります。

また、病棟保育士からの情報をもとに、患者である子どもへの説明の仕方を変えたり工夫したりすることもあることが明らかになりました。

医師が働きやすくなるため、保育士が働きやすくなるため、ではなく、入院する子どものために真に求められる協働・連携について、今後さらに検討する必要があります。

研究成果>論文のページから閲覧・ダウンロード

病棟保育研究

ページトップ