ご挨拶

教育学研究科長 挨拶

本センターは2016年3月に図書を刊行しました。書名は『あらゆる学問は保育につながる―発達保育実践政策学の挑戦』です。発達のメカニズムを解明し、すべての子どもたちにより良き成育環境を保障していくためには、多くの学問が集結し共同で研究を進めていかなければなりません。それとともに、実際に実践や政策に携わっている方々との連携が必要です。本センターの設置は2015年7月ですが、その前年から関係者を中心に本学の他部局や他大学から先生方をお招きして月例のセミナーを実施しました。センター設置後も、国内外の研究者、実践や政策に携わっている方々の協力を得てセミナーやシンポジウムを開催するとともに、調査研究などを進めてきました。今年度中に、その成果が刊行される予定です。引き続き、多くの皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

 

2017年4月

教育学研究科長  小玉 重夫

センター長 挨拶

当センターは、乳幼児の発達や保育・幼児教育の実践、そのための政策に係る研究を推進する「保育実践政策学」という新たな統合学術分野の確立をめざして設立されました。子ども子育てに関わる課題は、多岐に渡っています。東京大学内の研究者はもとより国内外の研究者や研究機関、子育てや保育・教育を実践している方々やその団体、実践のための制度に関わる国や自治体と連携し、子ども子育ての課題を協創探究し、解決の道筋を国際的に発信することを目的とする新たな研究拠点です。

日本は先進諸国で最も早く少子高齢化に直面する国です。戦後最大の保育制度改革である子ども子育て支援新制度も、多くの人の尽力で2015年4月より始まりました。この時期こそ、私たちは、ヒトの最初期の発達のメカニズムの解明をさらに進め、これからの社会を担う子どもたちの育ちにとってどのような生活環境や養育、保育、教育が求められるのか、そのための専門家人材の育成や社会システムの構築、制度政策デザインを、4つの部門からなるセンターで学際的な研究に取り組みながら明らかにしていきたいと考えています。これまでの日本の歴史や哲学を生かし、また最先端の国際的動向を射程にいれながら、これから必要な子育ての知、保育・教育の知と哲学を新たなエビデンスをもとに生成します。そして、最新の学術的知見を保育界、教育界の人と共有し、すべての子どもの幸せを願う社会創造の一端に取り組みたいと考えています。それが発達科学に基づく「保育実践政策学」です。

「すべての学問は、保育につながる」 

総合大学である東京大学の知の多様性を生かし、皆様と共に、子どもと子どもにかかわる誰もが集い語らう知のアゴラになることを目指しています。

 

2015年7月

センター長  秋田 喜代美