Cedep 発達保育実践政策学センター

電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎(HCS) 2017年5月研究会のご報告

電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎(HCS) 2017年5月研究会にて発表しましたので、ご報告いたします。

日時・会場・テーマ

日時:2017年5月16日(火)13:05~13:30

会場:沖縄産業支援センター

テーマ

「保育・幼児教育施設における保護者との情報共有と利用ツール②~ 施設形態・運営主体によるツール利用状況の差異 ~」

高橋翠・淀川裕美・野澤祥子・関智弘†・村上祐介・遠藤利彦・秋田喜代美

発表要旨

本研究では、全国の保育・幼児教育施設と園児の保護者との情報共有に関する実態を定量的に把握した。項目の因子分析を行ったところ、保護者との情報共有において利用されるツールには、SNS・アプリ、ウェブ サイト、メール・ML、保護者会、掲示物があり、全体として保護者会と掲示物が ICT ツール(Information and Communications Technology:情報通信技術)に比べて活用されていることがわかった。利用ツールを施設形態で比 較したところ、①小規模保育所・認可外保育施設は保護者会をあまり活用していないこと、②認可保育所で特に掲示物を活用していること、③幼稚園では保護者会の活用が特徴的であることがわかった。施設形態ごとに運営主体 (公私)および設置基準(地方単独保育事業、厚生労働省の指導監督基準を満たす施設、それ以外)でツールの利用に違いがあるか分析した結果、④認可保育所、認定こども園、幼稚園では、民間施設の方が ICT ツールを活用しており、⑤認可外保育施設では、地方単独保育事業以外の施設で保護者会が特に活用されていなかった。

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